囲碁と私(4) 全国大会
3の続き。
全国大会には小中学生合わせて200人ほどが集まる。そんな大人数の囲碁の集まり自体が初めてだった。
この大会の優勝者や上位入賞者には、後にプロ(囲碁の対局により収入を得る人)となって活躍されている方も多い。そういった強い人の中に入った3級の僕。しかも小学2年生、経験が浅く大会慣れしていないので、周囲の石音に自分を抑え切れず、じっくり考えて打つことができない。当然のように初戦で負けた。
この時、出不精な父が付いてきてくれた。当時教わっていた先生も一緒に上京したので僕は一人ではなく、どうしても父が付き添わなければならない状況ではなかったが、出かける機会ができたことは良かったと思う。身内が全国大会に出ることなど滅多にないから、うれしくて来てくれたのかもしれない。宿が水道橋近くだったこと、和室で部屋の名前が「○(まる)」だったこと、父に洋式風呂でのシャワーの使い方を教わったことろ憶えている。
ところが、この大会には思わぬおまけが付いた。
5に続く。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント