受験生よりも大変な人たち
ラジオを聴いていると、学校の定期テストシーズンには「テスト勉強がつらい」「テストができなかった、どうしよう」「テストが終わってほっとした」「テストが返ってきて、こんな出来だった」と、とにかくテストネタのオンパレード。大変なのはわかるけれど他のネタで勝負した方が読まれる確率も高いのでは? と、余計なことを考えながら聴いている。
その延長線上で、定期テスト以上に大変なのが受験、ということになる。これを否定する気はない。
ただ、ある意味、受験生よりももっと大変な人たちがいる。
試験する側の人たちだ。
問題を作る。その道のプロが作るといえばそれまでだし、大学の入試問題を予備校が作るという話も話題になったが、大学の先生といえども難易度の調節は難しいはず。実力差がうまく点数に反映される問題にしなければならないからだ。
採点をする。分担体制がどうなっているかわからないけれど、多数の答案に点をつけなければならない。マークシートなら楽だが、記述では部分点の配分をどうするか、細かい作業になる。1人につき1枚を仕上げればいい受験生とは違う。それに、当たり前だがきちんと採点しなければならないプレッシャーもある。他人の人生に影響してしまうかもしれない。
これ以外にも、運営面でミスがあってはならない。また、試験中、受験生は目の前の問題を解くという「すべきこと」があり必死だが、試験官が同じ時間緊張感を持ち続けるというのは並大抵のことではない。しかし、不正がないように監視し続けなければならない。解き終えたりあきらめたりした受験生がぼーっとしていても構わないのとは対照的だ。
数万円の受験料を払うだけで、これほどまで世の中が一斉にいろいろ準備してくれるというイベントは、そうそうない。受験生は主役だ。そして多くの場合、この主役である期間は人生の中でそう長くない。つらい、苦しいとばかり言っていないで、多くの人があなたのためにお膳立てしてくれているんだ、そう思って受験に臨んでみてはどうだろう。
…という話を、受験生が身近にいる方、使えそうであれば使ってやってください。
以上、トラックバック野郎、今回はテスト喜怒哀楽へのTB。
追伸:個人的に試験で印象に残っているものの一つは、英検の2次試験。1回目は落ちたけれど、その時は見事なまでにダメで、ここまでできなければもう仕方ない、と思ったのを憶えている。
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