子供の頃流行ったなぞなぞに「1+1=」というものがある。答えは「田」。「+」の両横に2つの1の縦棒を、上下に=の横棒を付けると「田」になるからだ。
世の中では1+1の答えは一つではない。二つのものの組み合わせや相互効果によって、その結果は3にも4にもなるし、逆に相互を打ち消してしまうものもある。そんなことを思ったのは、サッカーの小野伸二選手のKDDIのCMを見たからだ。
カローラフィールダーやアクエリアス、バーモントカレーやマクセルDVDなど、小野選手のCMはすんなりと心に入ってくるものが多い。自然な組み合わせで、いい作品に恵まれていると思う。
一方、KDDIもいいCMを多数送り出している企業の一つ。僕も今までに何度も取り上げている。
この両者の組み合わせなら、1+1が大きな数になっていく、はずだ。
多分、何作品も放送されると思うので、一作品だけで判断するのは早いとは思うが、今までの小野選手のCMのような「ぴったり感」がない。「中心となって、これからを背負っていく立場」というつながりは理解できるが、それだけではメッセージとして弱い。小野選手を起用することで何を伝えるのかはっきり打ち出せなければ、通信業界のCMとしてはマイナスだろう。
小野選手がサッカーで何を伝えるか、何を表現するか、プレーの背後で何を考えているのか、というポイントを企業戦略とどのように重ね合わせていくか。KDDIが期待を裏切らないよう願う。
上戸彩さんのアパマンショップ、昔のマクドナルドのスクラッチカード風に言えば「次回にチャレンジ」か。アイデアが浮かばなかったのかなあ。「そんなプロポーズあり?」の週刊CHINTAIに軍配。
追伸:KDDIがORANGE RANGE、vodafoneがケツメイシ、という構図になっている一方で、ドコモは芸能レポーターのみといさんも登場し、独自路線色を見せている。「ドコモダケ」がどれだけ活躍できるか、注目だ。
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