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囲碁と私(8)

 の続き。
 2度目の全国大会、目標は1勝だった。運良くクリアして2回戦に進んだ。
 対局前に対戦相手が話しかけてきた。もちろん初対面だ。棋力を聞かれ、初段であることを答えると、
 「僕は三段だから、僕の方が強いね」と彼が言う。

 いざ戦ったところ、僕が勝った。これで3回戦進出。その3回戦は何の手ごたえもなく負けた、はず。というのは何も憶えていないからだ。結果的に、この年の2勝(3回戦進出・ベスト32)が、この大会での僕の最高成績となった。

 小学校・中学校合わせて全国大会では十局以上打っている計算になるが、今、エピソードが記憶にある対局はほとんどない。そういう意味で、この2回戦は特殊だった。もちろん、子供時代に初対面で対局前に話しかけてくる相手はそれほど多くないから、それが印象に残っているのかもしれない。でも、その会話が僕に残したのは、「段位なんて…」という冷めた気持ちだった。初段より上の免状を取ろうと思わなくなったのもこれが原因だと思う。もちろん、お金がかかるから、という理由もあるが。

 それにしても、今思うと、ろくに実力もないのにこの頃から全国大会を経験できたのは本当に運が良かったというほかない。

 に続く。

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