加藤正夫先生のこと
囲碁のプロ棋士の加藤正夫先生の訃報にただ驚くばかりで言葉もなかった。
御冥福をお祈りいたします。
それにしても、五十代、あまりにも早すぎるし、残念だ。テレビで拝見したのがつい最近のことなのに、とどうしても思ってしまう。
加藤先生について、テレビや棋戦の前夜祭等で拝見したこと以外にも、印象深い出来事がある。
僕は学生時代に棋譜(囲碁の対局の記録)付けをしたことがある。トッププロにアマチュアの強豪がハンデをもらって挑む、というもの。その中の一局で、加藤先生と当時の学生の強豪との対局があった。
この対局は、プロもアマも持ち時間(考えるために自分が自由に使える時間)が各1時間、それを使い切ってしまうと1手を1分以内で打たなければならない(これを秒読みという)。とはいうものの、多くの場合、時間が足りなくなるのはアマの方だけ。もちろん、多くのアマにとってはプロとの対局など滅多になく、緊張もあるが、必要とする時間にも実力の違いが表れる、というのが普段の様子だった。
ところが、その日の対局では、先にアマが秒読みになったものの、その後も大接戦で、やがて加藤先生も秒読みになった。プロがアマチュアを指導するというのではなく、真剣勝負の雰囲気。2子局(コミがどうだったか、残念ながら忘れてしまった)の結果は黒1目勝ち。終わった後も熱心な検討が続いた。
10年位前の出来事ゆえ、その対局の内容は記憶にないし、記憶にあったとしても僕などの理解の範囲をはるかに超えている。ただ、あの張り詰めた空気は体が憶えている。
追伸:年末の話題で書き残したことがあるので、それを書き終えてから年始の話題を書くことにする。
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コメント
そうですね、このニュースには私もびっくりしました。
加藤、大竹、両小林、趙治勲あたりの2、3人がNHKトーナメントの対局者/解説者の時に感想戦をやっていると、ほとんど同窓会のようで(当たり前か)、進行の女性棋士や対局相手の若手が置いてきぼりになる風景を何度見たでしょうか。
来週は張栩さんと加藤正夫さんですが、もしかして、これで見納めですか。ちょっと気になっています。
投稿: blue hills | 2005.01.09 16:26
正直なところ、まだ驚きが残っています。
普段はNHK杯を見ていないのですが、来週だけは特別ですね。
投稿: ひざがわり | 2005.01.10 09:49
加藤先生の特集が、今月30日の囲碁の時間(講座の後)に放送されるようですね。
投稿: ひざがわり | 2005.01.16 22:49
結局、対局の前になくなってしまったのですね。それで今回特番を、ということなのでしょう。見逃さないよう、気をつけます。
投稿: blue hills | 2005.01.22 14:42