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敵の敵は

 プロ野球交流戦、今さらながらその特徴の一つに気付く。熱心に応援するチームがあればもっと早く気付きそうなものだが。

 他球場の試合で他リーグのチームを応援する意味があるということ。普段の試合では、同リーグ内の争いなので敵の敵は敵だが、交流戦期間中は自リーグのチームを負かしてくれるのは他リーグのチーム。敵の敵は敵ではなく、意味合いとしては味方に近い。ファン以外のチームの試合を観に行って、敵の敵を応援するという楽しみ方もできる。

 これで思い出すのは4年前のサッカーJ2の最終節だ。
 上位2チームがJ1に昇格できる。最終節を待たずに優勝を決めた京都。京都より早く昇格を決めるかとも見られながら終盤戦でまさかの敗戦を喫し、3位で最終節を迎えた仙台。この2チームが京都で対戦。一方、仙台と勝点・得失点差で並ぶ2位に浮上してきたのは山形。昇格争いとは関係のない川崎とホームで対戦。僕は京都までこの試合を観に行った。仙台の昇格を信じて。仙台は、仮に勝っても山形が同成績で試合を終えれば逆転できない。

 京都の試合は異様な雰囲気だった。アウェイとは思えない仙台のサポーター人数は当然のことだったが、人数以上の迫力があった。後半、仙台のゴールと思われた場面で、実は主審がそのずっと前の京都のファウルを取っていたシーンでは、なぜアドバンテージを見ないのかという大ブーイング。ゴールした選手はそのファウルに気付いていなかったようで、大喜びしていた。ノーゴールを知ったその姿を見て、ここから気持ちを入れ直すのは大変だろう、と思った。
 その後、終了少し前に仙台がゴール。看板を飛び越しイエローカードもお構いなしの喜びよう。仙台は勝利を確実にするために2点目を狙わず時間を使い切り、終了のホイッスルを迎えた。喜ぶ仙台の選手、そしてサポーター。だが待て。山形の結果はどうなった。

 場内に山形が延長突入というニュースが流れる。この瞬間、仙台の昇格が決まった。ここは京都、優勝したのは京都だが、この日ばかりは仙台の日となった。「もう、今日は仙台の昇格を祝おう!」という場内アナウンス。そして、北東の方角を確認して仙台サポーターが大きなエールを送ったのは、

「フロンターレ! フロンターレ!」

 敵の敵は味方。この時ほど、この言葉を強く実感したことはない。

 ちなみに山形は、昇格の瞬間をこの目で見ようと多数の来場者があったとのこと。そして延長突入で仙台の結果を何らかの形で知り昇格がなくなったからなのか、試合途中にもかかわらず帰る人が多かったとのこと。

追伸:山形の試合会場にも仙台サポーターは多数行っていたらしい。

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