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<10代のあの頃:5>ある棋譜

 以前お世話になった職場の大先輩から声をかけられた。
 「うちの子供が、ひざがわり君の中学生の頃の棋譜を並べて勉強しているみたいだよ。目標にしていると言って。」

 棋譜というのは、囲碁や将棋で対局の内容を記録したものだ。多くの新聞に囲碁と将棋が隣り合わせで載っている、あれである。
 新聞に載るのはその多くがプロ、つまり囲碁や将棋で対局料や賞金を獲得している方々だ。一番有名なのは将棋の羽生さんだろうか。

 では僕の棋譜が残っていて、第三者が今見ているのはなぜか。
 一つには、対局後に自らが記録として残すこともある。ある程度の実力があれば、真剣勝負の直後にその内容を思い出して紙に記すのはそれほど難しいことではない。ただ、これは自分用なので、他人の手に渡ることはほとんどない。
 僕は、地元新聞社主催の大会に子供の頃から参加している。その新聞は、プロの対局以外に、主催事業の対局を掲載することも多い。大会は毎年何日も行われていて、同じ人の棋譜ばかり掲載するわけにもいかないので、いろいろな人の棋譜が載ることになる。僕もその一人だったということだ。なお、これ以外に、大会で優勝するとそのごほうびとしてプロの先生に指導碁を打っていただくことがあり、その棋譜が載ることもある。
 いずれにしても、何回か載っているので、中学生の頃と言われても何がどう載ったのか、今の僕にはわからない。

 冒頭のようなことを言われるのは光栄だが、僕はそれほどの者でもないし、でも熱心な子供に水を差すようなことは言えない。いろいろなことを考えてしまったが、僕はその場では特に何も言わなかった。

 ところが、この後、その大先輩と同じ部署の方から、県内の子供の中でもかなり強いらしいとの話を聞き、僕は驚いた。
 あ、ひょっとして。確かに、大先輩と同じ名字で、僕が名前を知っている強い子供がいた。それならそうと先に言ってよ。
 多分、当時の僕よりも強いはず。勉強するなら、もっといい棋譜を並べてよ。

追伸:でも、そんなに強い子供から目標にされていると思えばうれしいが、逆に、そんなに強い彼の目標の定め方が正しいのかどうか、心配でもある。

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