<10代のあの頃:10>ある海
「あの頃の青を探して。」
この夏の、青春18きっぷのフレーズ。ポスターには真っ青な海の景色。ここまで鮮やかな青はそうそう見る機会がない。
僕の海の記憶、それは早朝の海。青ではない。
大学時代、秋の恒例行事が西伊豆での囲碁部の合宿。直後に控えた大会前の強化というタイミングになるが、合宿中には囲碁以外の時間の過ごし方もある。その一つが朝の散歩。宿舎の付近を何人かで歩き、しばし海を眺める。何を話すわけでもなく。
秋の合宿は毎年同じ宿舎なので、見る海の景色は変わらない。同じ景色が呼び戻すのは一年前の散歩の記憶。あの頃何を考えていたのか、この1年間は自分にとってどんな時間だったのか。それを考えるのに一番ふさわしい場所だった。そして気持ちを新たにして合宿に戻る。
年に一度は、ただぼーっと海を眺めるのもいい。できれば早朝、季節外れの方がいい。
追伸:ポスターの撮影場所は愛媛県の伊予市串駅付近。手前の道路は「夕やけこやけライン」。ここに旅してみようか。
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コメント
わたしにとっての海は夜行で抜けた明け方の日本海です。
日本海を見るのもたぶんはじめてだったし、春先で雪がちらついていて、見慣れている駿河湾とは全く違う海がたった一晩移動しただけで見られるんだなーというオドロキ。もう20代でしたけどね(笑)。
今年は旅をしてみようかしら。
投稿: bun | 2005.07.19 19:51
僕も、日本海を見るのはちょっと特別な感じがします。
冬の日本海に沈む夕日を眺めることができるのはいつのことやら。
投稿: ひざがわり | 2005.07.21 00:31