囲碁と時間の話(4)
(3)の続き。
「秒読み」とは、文字通り、秒を読むこと。あるいは読まれること。今まで説明した時間切れ負けとは違うルールだ。
「秒読み」にも何種類かあるが、一番わかりやすいのは、1手○○秒以内、というもの。1手30秒以内であれば、持ち時間を使い切った後は、対局終了まで1手につき30秒以内で打たなければならない。仮に5秒で打っても残りが次に繰り越されることはなく、常に1手30秒以内という制約だ。
こちらやこちらのようなデジタル式時計は、秒読み機能も付いている。まず、持ち時間が減って0になる。すると「30」が表示され、カウントダウンが始まる。表示が「0」になる前にボタンを押すと相手の番になるので自分のカウントダウンは止まる。自分の手番になると再び「30」が表示され、以下同様の繰り返しになる。
アナログ時計はその機能がないため、人間が声を出して読むことになる。もちろん、デジタル時計出現前から行われている方法だ。面白いのは、人間が読む場合はカウントダウンではないこと。30秒の場合、「10秒」「20秒」と10秒ごと、その後は「1、2、3、4、…」と続く。最後の「10」という声が発せられるとアウト、負けになる。「5、4、3、2、1、ゼロ」ではない。
人間が読む場合、石が打たれたら声を止める。一方、デジタルの場合で対局者本人が時計を押すケースでは、残り1秒のタイミングで打っても時計を押し損ねると負けになる。このような微妙な違いがある。
(5)に続く。
追伸:次回は、秒読みの応用編、いろいろな秒読みについて。
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