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深夜のタクシー

 仕事で遅くなって、終電から2時間ほどが過ぎ、さすがに翌日のことも考えて限界を感じて職場を出た。いつもに比べれば明かりがついている部屋も少ない。
 駅のタクシー乗り場までは歩いても数分。でも、その途中に偶然停まっているタクシーがいる。もうこの時間なので一秒でも早く乗りたい。そのタクシーに乗る。
 ところが、このタクシー、何も言わなくてもベストルートを選んでくれるのはいいのだが、運転がちょっと変。何しろ、100メートル以上前からウインカーを出す。周囲に車は少ないが、ちょっと落ち着かない。もともと車内で寝るつもりはなかったけれど、余計に疲れた。

追伸:結構疲れていても運転手と会話することが多い僕だが、この日は黙っていた。

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