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囲碁と時間の話(6)

 (5)の続き。「封じ手」について。

 トッププロが戦う一部のタイトル戦では、2日がかりで1局が行われることがある。もちろん、寝ずにぶっ通しで行うわけではない。
 1日目の午前に開始、途中、昼食のために休憩が入る。午後に再開し、夕方の一定の時刻でこの日は終了となる。
 そして2日目は1日目の続き。日程的には夕方までは1日目と同じで、夕方の時点で決着がついていない場合は夕食休憩が入り、そこから先は決着がつくまで行う。ただし、対局者同士が合意すれば、2日目の夕食休憩を取らずに、すなわち夕食そっちのけで最後まで行うこともある。

 さて、囲碁や将棋は、対局中は必ずどちらかの手番である。1日目の夕方に中断する際ももちろん同じ。この場合、手番の方は次にどう打つかを一晩中考えることができることになってしまい、不公平である。そこで「封じ手」の登場である。
 1日目の夕方の終了時刻は予め決まっている。その時刻に手番となっている方は、次に打つ手を決め、見られないように紙に書いて封をしておく。その内容は翌朝まで誰も知ることができない。翌朝はその紙を開封し、書いた手から再開、という仕組みである。
 例えば、この夕方の時刻が5時である場合、考えがまとまらず5時20分までかかった時には、その20分は手番の者が持ち時間を使ったことになる。逆に、5時前の時点で手番の者が自ら「次を封じ手にします」と言って封じることもできる。その場合、5時までの残りの時間は免除されるわけではなく、封じた方が負担する(5時まで考えたのと同じ消費時間になる)場合もあれば、話し合いで対局者同士で折半にすることもある。

追伸:このシリーズはこれでおしまい。

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