なぜいるの?
残業帰りで終電の2本前に乗る。この時間なのに乗客がやや多いのは、飲んで帰る人がいるからだ。
出発までは時間があるけれど、電車はすでにホームにいる。乗って座ると… あれ? 仲のいい同期が半分寝ているような状態で乗っている。彼の家は逆方向のはずで、その電車が来るまではしばらく時間がある。そこで、ホームで立って待つのも大変だから、電車の中にいよう、ということのようだ。
結構飲んでいるらしく、顔色がそれほど良くない。逆に言えば居眠りはしていないだろう。つらそうなので、あえて声をかけずに近くに座る。万が一、彼が寝てしまってはいけないので、この電車の出発2分前になったら教えてあげよう。
しばらくして彼は目を開ける。僕を見て驚いた様子。いや、びっくりするのはこちらの方だよ。逆方向の電車に乗っているんだから。
彼は、やはり時間待ちの寒さをしのぐために乗っていたとのこと。ほどなく逆方向の電車が来て、彼は本来の電車に向かった。安心して乗り過ごしていなければいいけれど。
追伸:僕がいなかったらびっくりすることも目が覚めることもなく、そのまま逆方向に行っていたかもしれない、それくらい顔色がよくなかった。
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