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<10代のあの頃:14>ある俳句

 ライバルの字の美しき賀状かな

 「第16回伊藤園新俳句大賞」の都道府県賞から。
 お~いお茶を買った時には、ラベルの俳句は必ず見ている。偶然にも、この作品を含むラベルを2回見た。これは初めてのこと。1回見ただけでも取り上げようと思っていたが、2回見たからにはもう書くしかない。

 15歳の女性の作品。それを元に考えてみると興味深い。
 15歳ながらはっきりと意識している特定のライバル。何のライバルだろう。そのライバルは年賀状が来る間柄。そして字の美しささえ気になる。ということは、特定の分野だけのライバルではないということだろうか。美しい字で何が書かれているのか。きっとその内容もライバルならではのことだろう。

 今になって10代の頃を思い出しても、特定のライバルという感覚は全くなかった。
 確かに、囲碁については、小学生の頃から同年代の強豪がいたから、それを外から見ればライバルだとは思う。ただ、それも子供の大会以外ではあまり関係ない。というのは、誰と対戦しても勝ちを目指すのは同じことだから。その気持ちは今でも変わらない。だから同年代だけ意識しても意味がない。
 囲碁以外でも、ライバルという言葉から思い出す人物がいない。いや、囲碁を続けるうちに、特定のライバルという位置付けに意味を感じなくなったのだと思う。

 あなたにとって、ライバルは?

追伸:15歳、年賀状の宛名は手書きかプリンターか。

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