生の感想はうれしい
囲碁の記事を新聞に載せるようになって3年目。囲碁とは関係のない友達や仕事上の先輩にも徐々に広まっているようで、先輩のご家族の方からお手紙をいただいてしまった。僕が書いた記事についての感想だった。非常にうれしい。好意的に読んでいただいている中で、囲碁の対局内容そのものよりも大会の雰囲気や対局者の人となりや様子をもっと読みたい、という内容だった。
ずばり、おっしゃる通り。
僕も、理想は同じ方向。ただ、現実はなかなか難しい。
一番大変なのは、僕が記録する対局はおおむね進行が早いということ。15分程度で終わってしまうこともある。そうなると、対局の棋譜を付けるだけで精一杯で、それ以外のメモをとるのも難しい。逆に、じっくりとした進行となるような大会は、僕も選手として参加していることが多い。
また、進行が早い場合には、腕を組んだり、深呼吸したり、という動きも必然的に少なくなり、描写が難しくなる。あるいは、すぐ近くで棋譜をとられること自体に慣れていないために緊張してしまう方も多い。対局が終わっても和やかな会話にはならず、書く材料が増えないこともある。
もっとも、いろいろな読者がいて、勉強のために読んでいる方もいらっしゃるかもしれない。できるだけ多くの方に楽しんでいただければ、と思う。
追伸:対局者と読者、両方へのバランスを取るのも難しいところ。
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