ラジオ(後編)
職場に戻って報告する。かなりネガティブに、でも思うところを正直に言った。「編集でうまくやってくれるから大丈夫だよ」「自分が思う上手下手と他人の感想は違うかもしれないし」「プロじゃないんだから」とみんなが声をかけてくれる。
実は、この収録後、各方面の知人友人に広く知らせる予定だった。でも、一転して「この出来では…」という気持ちになり、あえて自分からは誰にも言わなかった。ただ、落ち込み具合をどんどん発散して早く立ち直ろうという気持ちもあったので、機会があればやたらと失敗談をしていた。もちろん、相手は選んだけれど。
そして放送前日の夜。駅の改札付近で、同期の友人と偶然顔を会わせた。同じようにラジオの件を話す。
その友人に特別なことを言われたわけではないが、話しているうちに、少しは告知してもいいのかな、と考えが変わる。収録から時間が経って少し冷静になっていたのかもしれないし、失敗はネタにしなければもったいないという貧乏根性のせいかもしれない。
放送は翌日の午前中ということで、携帯電話のアドレスがわかっている人だけに伝える。中には放送エリア内にはいなかった人もいたけれど、聴いて感想をくれた人が何人かいたので、まあよしとしよう。
追伸:非常に伝えたかった人のうち1人が、アドレスが変わっていたらしく不達で戻ってきてしまい悲しかったのは内緒である。
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