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素朴さ、優しさ、感性

 この夏も、いろいろな方からメッセージをいただいた。ハガキもたくさんいただいた。

 その中で、彼は今年もエアメールを送ってくれた。彼から聞かなければ僕が多分知ることはない、景色、文化、空気。それを届けてくれる彼は、僕があこがれる旅人の一人。
 ただ、いつもと違うのは、今年は仕事先からであるということ。忙しい出張の合間に届いたメッセージ。でも、そのハガキから溢れてくるのは、変わらぬ素朴さ、優しさ、そして感性。毎年のことだが、僕は羨ましさを通り越してないものねだりをしてしまう。僕が書くハガキを受け取った方がどのように感じているかわからないけれど、この3つはない。僕は僕、彼は彼、そう思って割り切りたい、年に一度の誘惑が過ぎれば、もう夏も終わりだ。
 できることなら、彼の旅を同時進行で追いかけてみたい。一緒に旅することとは違う、あくまでもカメラマン役。だから僕は彼の荷物も持たない。会話もしない。道に迷っても教えないし探さない。もちろん、邪魔にならないように。

追伸:彼からの年賀状も楽しみ。

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